「顎関節症」でお悩みの方へ
歯科医師が扱う顎関節は、他の関節(膝関節、腰関節、肩関節等)と名称は似ていますが、正中をまたいで二対の関節で前後、左右、上下に複雑な運動をおこなっています。正中をまたぐ関節は顎関節だけなのです。生体を構成する60兆の細胞450余りの筋肉、207本の骨が正しい働きをすることにより人は肉体としての機能を営む事が出来ます。
顎関節症は科学的にはっきりと解明できていないため、その治療法もまだまだ確定出来ていない病気です。しかしながら顎関節のズレは身体に様々な症状を表す要因の一つであると言えます。当医院では頭蓋に対する下顎骨のズレ、噛み合わせのバランス等をとることにより、全身の調整を可能な限り合わせたいと考えております。
顎関節症の症状について
顎関節症には次のような症状があります。
口を動かすとき、痛い
痛む場所が耳の前の顎関節がある所や、片側の顔から頭までが痛いと言ったような症状がある場合は顎関節症の疑いがあると思われます。
顎を動かす時に音がする
顎を動かすときに音がする(カクカク、ザラザラ、ギシギシ等)場合は顎関節症の疑いがあります。
口が大きく開けない
原因が顎関節内部に問題がある場合、あごの動きを制限するような組織の変化が起きており、その結果、顎関節症を引き起こしている可能性があります。
噛み合わせが急に変化した
関節や筋肉に問題がある場合、顎の動きを変えてしまうため、噛み合わせが変わります。
その他の様々な症状
顎関節症のその他の症状は、頭痛、首や肩の痛みとこり、耳鳴り、難聴、めまい、舌の痛み、味覚異常、口の中の乾燥感などがあります。しかしこれらの症状は顎関節症以外の病気の場合もありますので、慎重な判断が必要となります。
顎関節治療の流れ
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現在の患者様の状態をお伺いいたします。顎以外の体の部位に痛みがないか等、お聞かせ下さい。 |
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体の歪み、顎の歪み、お口の中の状態のほか、レントゲン検査や顎運動の機能解析検査、歯の模型の作製をいたします。 |
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顎関節症は様々な原因が考えられるため、その解決策も状態により異なります。診断をもとに患者様にとってベストな治療法をご提案いたします。 |
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上記の診断結果をもとに治療を開始します。 |
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治療後も予後の状態を確認することが重要です。定期的に診察を受けられることをお勧めいたします。 |
顎機能咬合解析システムについて
これまでの顎関節治療では、緻密な検査やデータにもとづいて行われず、感覚的な治療に頼ってしまう医院もありました。
当院では、顎機能咬合解析システムを使用し、客観的なデータにもとづいた総合診断を下してから治療法を決めています。
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噛み合せの診査を行います。 | ![]() |
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複雑な下顎の動きを解析し、 あごのズレの質や量を把握します。 |
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